3月19日, 2004 17号

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ダーガ ラル アチャーヤ氏との対談

ジュリー ナン


EZINE記者: ネパールには いくつ難民キャンプがありますか?

ダーガ氏: ネパールには7難民キャンプがあります。6難民キャンプは ジャーパ地区、のこりの1キャンプはモーラング地区にあります。


EZINE記者: あなたの働いているキャンプでは何人難民がいますか?

ダーガ氏: ブタニーズ難民キャンプ経営委員会によれば 2004年1月31日現在 サニシャレ モーラングのキャンプ人口は 20,471 男性 10,422人 女性 10,049人. 学童数は 7,796; 男児 3,945人 女児 3,851人.


EZINE記者: ネパール全土での難民数は どのくらいですか?

ダーガ氏: 約100,000人が難民として登録されています。難民は皆ブータンからきています。


EZINE記者: どのくらいリスペクトで働いていますか?

ダーガ氏: リスペクトで働き始めた時期は覚えていませんが ここで働き始めて七ヶ月になります。


EZINE記者: ここにいる間に 状況が変わりましたか?

ダーガ氏: 確かに。 ニューホライゾン学園(ブータン難民学校)の先生と生徒たちは国際社会からの支援に気づき関心が高まっています。 それにより国際社会への好感がつのっています。特に気づくことは 個々の生徒たちが世界に友好を広めることに興味を持っていることです。 また 公立図書館が生徒、教員、その他の指導者を登録するようになりました。


EZINE記者: あなたが働いているキャンプの生活状況をおしえてください。

ダーガ氏: プラスチックの屋根の下で家具もなく食べ物を手から口へと養うだけの惨めな難民生活については 皆さんは少しは知っているでしょう。 キャンプの難民は皆 故郷に帰り以前の生活に戻れることを望んでいます。 過密したキャンプでの生活はしばしば難民間の争いをひきおこします。 争いは お互いの認識不足によるものが多いです。 でもそれにもかかわらず、たいていの人々は助け合いながら環境の改善を求め平和に共同生活しています。いくつかの支援団体の経済的援助により大学に行っている若者もいます。 高等教育は若者に教養を身につける機会を与える一方 恵まれていない若者は教育の機会も限られたキャンプで家族のもとに残っています。小中学生は難民の教員の いるキャンプ内で教育を受けています。 しかし親たちは子供達のその後の将来を心配しています.


EZINE記者: 入居してくる難民は一日に何人ぐらいいますか?

ダーガ氏: 子供やお年寄りを含め 一日100人ぐらいです。


EZINE記者: あなたはキャンプではどのような仕事をしているのですか?

ダーガ氏: 私の実際の仕事はいろいろな手段や方法を使って 人権の認識をたかめ連帯感を育むことです。しいて言えば社会事業家、記者と教員の一体のようなものです。


EZINE記者: どうしてキャンプで働くきっかけは何でしたか??

ダーガ氏: 私の基本主義は 教員と生徒達の世界に対する目を開き また私の担当している地域にいろいろな団体から応援を受けることにより  生徒全員の国際社会への関心と認識を促進することです。 そのほかに まだコンピューターを見たことのない子供達のためにコンピューター学習センターをひらくこと(難民の子供たちは 10年生でもコンピューターを見たことがなく  コンピューターの授業もありません。) またリスペクトを通して国際連帯感を育むことです。


EZINE記者: 現在の国際社会による難民への支援をどう思いますか?難民問題に対して十分な認識がなされていると思いますか?

ダーガ氏: 国際社会から難民への援助はよくなされていると思いますが、難民に対する認識が十分だとはいえないでしょう。 国際社会の援助は難民の数を減少することを目標として行われるべきです。難民の人権を重視することが求められます。


EZINE記者: 今最も必要なものは何ですか?

ダーガ氏: 現在最も必要なものは食料、衣服、家屋、そして教育です。今日の社会で 食料、衣服、家屋のほかに教育も忘れてはならない 必需なものといえます。(多くの支援団体が協力機関を通して難民の援助を行っていますが、 もっとも効果的な援助は難民たちが緊急に必要としているものの供給だと思います。) )


EZINE記者: どのような改善がもっとも必要とされていますか?

ダーガ氏: 最も改善が必要なのは教育制度でしょう。即急の改善を通しすべての難民の子供たちが教育を受けるようにすることが求められます。 21世紀の世界にとって教育は最重要です。ここでは、難民の子供たちは学習を得るのにとても苦労しています。ブータン難民社会全体に人権について教育することも緊急の必要です。


EZINE記者: 何かあなた自身のことについて、たとえば、難民体験など話してもらえますか?

ダーガ氏: 自分の話しをするのはなんとか難しいですね。現在私は学生で キャンプの中には高等教育施設がないのでキャンプ外の教育施設に通っています。 いろいろ経済的問題に出会ってきています。 キャンプの外での教育を受けるのはとても難しいです。去年まで UNHCRの協力機関であるカリタス  ネパールが12学年までの難民教育を援助していたのですが 今年はその援助が停止されました。難民自身はとても学費が払えません。学歴によって収入が決まる時代ですから 教育なしでは先々の難民の将来は限られています。  こういった状況は私自身でなくすべての難民の子供達に影響しています。

難民としての経験はいろいろあります。 私は内気で食べ物、衣服、ペンなどをもらうのもほかの人の後ろに回って待っています。  人生の価値のある時間をプラスチックの屋根の下の生活で送るのはとても寂しく惨めなものです。 いつの日かリスペクトの運動が広がり私たちのような難民への必要に応じた援助が増加することを祈っています。また国際社会が難民問題を深刻にとらえ援助を継続し  いつか私たちがほかの人のような正常な生活がおくれるようになることを祈っています。 Ezineのこの機会をかりて 日々悪化している難民問題へ少しでも国際社会の認識が深まるように訴えることができればうれしいです。

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